しんでしまうとはなにごとだ
「しんでしまうとはなにごとだ」 ってご存知でしょうか?
いえ、今般の電通の件ではありません。 見覚え聞き覚えのある方もいらっしゃると思いますが、
初代ドラクエ1で敵に殺された時にラダトームの王様に言われる有名な台詞です。
王様としては魔王討伐に颯爽と出かけていった勇者が死んでまうとか一体どーゆーことやねんとドン引きなのかもしれませんが、
苦労してダンジョンの奥地まで行ってもう少しでクエスト達成というところで敵にやられてしまった我々プレイヤー側からすると、
スタート地点のラダトーム城まで戻されてお金(ゴールド)を半分にされた上に「なにごとだ」等と怒られる
まさに「泣きっ面にBee」な展開。たまったものではありませんでした。
しかしよく考えると、単に従来のゲームのような「Game Over」ではなく、プレイヤーが死ぬことを前提に考えられた
この巧妙なメタ的台詞、よく思いついたなと、唸らずにはいられま10。さすが堀井雄二やでと。
そんなドラクエ1がリリースされてからちょうど30年、今年2016年はいろいろとドラクエ30周年イベント、書籍発刊等
いろいろやってるみたいですね。 で、なんと当該「しんでしまうとはなにごとだ」というタイトルの本も発売されております。
もうこれはタイトルからして買わざるをえんでしょう。発見して即座に日本から取り寄せましたよ。
当該台詞の他にもドラクエシリーズの様々な名台詞と、その解説、時折堀井雄二のバックグランド解説などが入る、
なかなか完成度の高い「ドラクエ名言集」となっておりまして、読んでいると小学生当時の思い出も蘇り、あたたかい
気分になりましたわ。
ドラクエ好きな方に是非オススメ致します。特にロト三部作(ドラクエ1~3)ファンの方はマストでお願い申し上げま。
ちなみに王様の台詞は、ドラクエ2では「しんでしまうとはなさけない」、3では「しんでしまうとはふがいない」等と
マイナーチェンジしており、武蔵野大教授の発言はこの2へのオマージュだと思われます。 ・・・なわけはなく。
冒頭では違うと言いましたが少し触れておくと、なさけないでもふがいないでもなく電通の事件は本当に痛ましく
かわいそうだなと思いますし、なんとか本人・両親・周りの人等の動き方によってその最悪の選択は避けられなかった
ものか・・・と思います。
が、for us戦う日本のサラリーマンにとって対岸の火事では決してなく、私も激詰めされて窮地に立たされたこともありますし、
「これ追い込まれようによっては死んでしまうこともありえるな・・・」と、ふと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
そんな時はこの王様の台詞を思い出しましょう、死んだら「しんでしまうとはなにごとだ」と親にも友達にも言われて悲しまれるでと。
時には「にげる」コマンドや「ぼうぎょ」コマンドを使いつつ、「ガンガンいこうぜ」と「いのちだいじに」の併用にて、ハードな業務を
乗り切っていきましょうではありませんか。 うおーベホマズン! しかしMPがたりない。